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ご挨拶

人は与えられた「いのち」を十分に享受するよう生まれてきます。障害があっても、高齢になっても、一人ひとりの意思と暮らしは尊重されてしかるべきです。超少子高齢社会の日本において尚、それはさまざまな角度から保障されようとしています。

 

私たち一般社団法人日本車椅子シーティング協会(JAWS)は、医療・介護・福祉の分野と密接に関わる「車椅子シーティング」を担う事業者の団体です。車椅子やバギー(子ども用車椅子)、電動車椅子、歩行器や杖、座位保持装置と呼ばれる椅子などの「モノ」をつくりだし、流通させ、それを必要とする「人」(ユーザー)に相応しいかたちでお渡ししています。同時に、私たちJAWSの「人」(メンバー)も育てられていきます。

 

JAWSの強みは、協会員それぞれの中に車椅子シーティングの必要な、言い換えれば障害や高齢のため姿勢を保つことが難しい方々のいのちと暮らしを支える専門家がたくさんいること。それは、SE(シーティングエンジニア)、PT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)、PO(義肢装具士)、車いす安全整備士、啓成会高等技術専門校「車いす・シーティング科」修了生、福祉用具専門相談員、福祉住環境コーディネーターなどです。そして、JAWS自らも専門性を高めるべく講習会を開いてきました。

そのひとつが、「車椅子フィッティング基礎講習(障害分野)課程」で、(一社)日本義肢協会、(一社)日本リハビリテーション工学協会、車いすSIGと合同して開催しています。これはJAWSが主催してきた「車椅子・シーティング基礎講習会」をオールジャパンの観点から発展的に改変したもので、今後は〈高齢分野〉課程の創設など再構築を進めていく所存です。

もうひとつが、「シーティングエンジニア講習会および認定試験」で、これは基礎講習を終えた者を対象とし、実技・実践を中心に車椅子や姿勢保持装置などのシーティングを適切に供給できる専門技術者(SE)の養成を目的としています。

 

JAWSでは、ふたつの講習会開催のほか人財育成のための講演会や展示会の共催や後援、国際支援活動の応援、福祉制度を充実させるための行政施策への協力・申し入れ、関連団体との連絡協議などに取り組み、またホームページを利用して協会員の紹介や厚労省・国交省の通達や福祉機器展示会などのお知らせを行っています。
JAWSの目標は、モノづくり、人づくりを通じて社会貢献をすることです。JAWSの仲間として、一緒に明日を築いていこうではありませんか。