第8回 有限会社さいとう工房

※社屋移転等に伴い、掲載画像の差し替えおよび掲載文書の一部修正を行いました。(2024年1月10日)

有限会社さいとう工房
〒130-0004 東京都墨田区本所4-26-7
TEL:03-3621-0508 FAX:03-3621-0537
URL:http://www.saitokobo.com/
F B:https://www.facebook.com/saitokobo.tokyo.japan/

設立

1994年 個人事業「さいとう工房」創業
2000年 有限会社として法人化

事業にかける思いと取り組み

創業者 斎藤省が競争社会で勝つことが目的だった40代の頃、「魂主義」という概念に出会い立ち止まった。「勝つためだった技術を、他の役に立つために使いたい」と、1994年に重度障害者を対象にした福祉機器の開発・製作、電動車椅子の改造などを行う「さいとう工房」を創業。これまでの6輪多機能電動車いすレル・レルミニシリーズの開発、「さくら・車いすプロジェクト」の活動などの功績が認められ、2022年「旭日単光章」を拝受。
2023年からは、業務体制の変更。「明日は変えらレル!」のレルの精神で、より多くの方が可能性を広げ豊かな生活ができることを願い、卸し及び介護保険分野へ注力している。
車椅子とその技術(ハードとソフト)をもとに、車椅子ユーザーの課題解決と可能性や生き甲斐の創造を目指してきたが、その過程で3つの取り組みを行っている。

  1. 1. 6輪電動車椅子の開発と販売、卸、介護保険レンタル。
  2. NPO法人「さくら・車いすプロジェクト」の推進、不要車椅子(主に電動)をアジアの途上国に提供し、併せてシーティングや車椅子製作・修理技術を当該国の障害者団体に伝授。
  3. 「レルCommunity」を拠点に、障害者の生き甲斐や社会参加等をテーマにした「レルカフェ」の開催および交流。4年で延べ2000人の来訪者と交流、海外からも毎年十数カ国から来訪。

【好きな言葉】:「そうだとしても、こうすることもできる。」

アジアとの関わり

1999年のフィリピンを皮切りに韓国、タイ、パキスタン、ネパール、カンボジア、べトナム、コスタリカ等で車椅子製作や修理ワークショップをJAWS技術者の協力も得て開催してきた。また様々な国の障害者自立センターとの交流会や研修生の受け入れも行っている。特にパキスタンからの研修生は自国で車椅子製作を行い、それを車椅子の交付制度に迄発展させた。途上国障害者のボトムアップを応援している「さくら・車いすプロジェクト」の推進に対し2019年2月に「企業フィランソロピー賞」を授与された。

事業内容

電動車椅子の販売、修理、改造、開発。介護保険制度による福祉用具貸与。

従業者数

6名(パート含む)

今後の課題

業務体制の変更により、より多くの業者様との連携強化が必須となった。これまで以上の協力体制を模索して行きたい。

JAWSに対して

協会員が一つとなって元気になり、一企業では困難な課題(制度と現実の大きなギャップや複雑な税法等)に取り組み、共に解決していく道が拓かれることを願います。

代表取締役 髙見澤 康恵
有限会社さいとう工房HP